三重県 酒屋八兵衛 十五夜 ~秋の夜長にゆるりと嗜みつつ~

みなさまこんばんは。二十四節気 秋分の日いかがお過ごしだったでしょうか。私は先日、神奈川県伊勢原市の日向地区にある彼岸花を見に行ってきました。

彼岸花の散策路の田圃は稲刈りが終わっていましたが、浄発願寺の手前あたりの田圃ではまだ稲刈りがされておらず、黄金色に輝く稲穂と曼珠沙華のコラボレーションが見られました。なんでもこの彼岸花には球根部分に強い毒性があるためモグラや鼠などから作物を守る為で、また同じ理由で墓地やお墓付近にも咲いているのは小動物に荒らされないようにこの彼岸花が植えられているのだそうです。美しくも妖艶な花には毒があるんですね。

さて、そんな彼岸花咲く秋分の日に頂いている本日の一本はこちら

酒屋八兵衛 十五夜です。こちらは時々行く酒屋さんで購入してきました。酒屋八兵衛は、今年の4月に生酒を頂いていますね。今回は秋酒となる十五夜。酒屋八兵衛の十五夜はおよそ5年前に頂いていますね。

では、さっそくいただきましょう。

グラスを回すと香りは穏やかに、ややシトラスやミントのような爽やかさ。口に含むと、柔らかな口当たりから滑らかに広がる甘旨味。余韻はスッキリとした苦味で程よくキレていきます。ん~穏やかな味わいですね。若干熟成感も感じられるかな。グラス一杯目としてはやや硬さもあり、もう少し小慣れてきた方が味わいを楽しめそうですね。でもこの、余韻の抜けるやや辛さもある爽やかさはいいですね。

アテはムツのお刺身といただきます。

おぉ~!やや淡泊にも上品な旨味を感じさせるムツのお刺身にこの八兵衛を流し込むと、やや酒質の強さが出るものの悪くはないですね。しかしやはりこのやや熟成感のある八兵衛にはお刺身よりも焼き秋刀魚やおでん、ハラミ肉なんかと合せたくなりますね。

2日目になると香りは穏やかにやや葡萄のような爽やかさ。口に含むとややトロリとした口当たりから滑らかに広がる甘旨味。余韻はスッキリとした苦味で程よくキレていきます。初日よりも柔らかさや滑らかさが増していい味わいになってきましたね。クリアーさの中に旨味の深さを感じさせてくれますね。

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酒屋八兵衛 十五夜

原材料名 : 米(国産)、米麹(国産米)

米品種 : 五百万石 ・山田錦

精米歩合 : 60%

製造時期 : 2025.9

アルコール分: 15度

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酒屋八兵衛の十五夜、旨味の乗りが綺麗ですね!やはり派手さはないものの柔らかくも、クリアーな旨味の深さを楽しめる一本かと。

グラス一杯の煌めきよりも一晩の安らぎを

昨日9月22日は乙女座新月となり、来月10月6日が中秋の名月となります。十五夜には少し早く頂いてしまいましたが、秋の夜長にゆったりと楽しめる味わいですね。

どうもごちそうさまでした。