茨城県 智仁武勇(ちちんぷいぷい)~この魅力は翌日から~

みなさまこんばんは。なかなかスッキリしない天気が続きますが、いかがお過ごしでしょうか。早いもので今月も明日で折り返しとなります。晴れ間少なく梅雨明けが待ち遠しいですね。

さて、そんな梅雨明けが待ち遠しい日にいただく一本はこちら

茨城県 武勇 智仁武勇(ちちんぷいぷい)です。こちらは時々行く酒屋さんで購入していました。これは

「ちちんぷいぷい」の名は、江戸時代初期に乳母の春日局が泣き止まない赤ん坊の徳川家光に、「智仁武勇は御代のお宝」と言ってなだめていたといういわれから、「智仁武勇」の部分が「ちちんぷいぷい」になったという説から取ったものです。

とあります。

この茨城県 武勇は先月特別本醸造の壜火入を頂いています。今回は直汲無濾過生原酒で酵母無添加の生酛造りの一本です。飲み手としたらちょっと興味の湧くフレーズですね。

では、さっそくいただきましょう。

グラスを回すと香りは仄かに青リンゴや乳酸チック。口に含むとややトロリとした飲み口からプチプチとした微弱な微発泡感。スッキリと程よく甘旨味を広げつつ、余韻に複雑味のある苦酸味で、スッキリとキレていきます。飲み始めはけっこう余韻の複雑味が強く感じられるも、飲み進めていくと、そこまで強く感じることなくスッキリ爽やかにキレていきます。

2日目になると香りは生酛らしい爽やかな乳酸チックな香り。口に含むとトロスッキリとした飲み口から爽やかなミルキーのような甘旨味。余韻は程よくスッキリと苦味や雑味少なくスッとキレていきます。生酛由来の乳酸主体でミルキーな味わいでいて、深さや輪郭もありいい味わいですね。酵母も添加でいて、これは飲み進めることにより、より魅力を感じさせる一本かと思います。

もし、この日本酒に何か食べ合わせるかとしたら、お刺身だったら鰺のタタキや真鯛なんかかな?と思いました。

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茨城県 武勇 智仁武勇(ちちんぷいぷい)2019 BY 直汲無濾過生原酒 酵母無添加生酛

精米歩合 : 麹米65% 掛米55%

原料米 : 雄町・山田錦・吟のさと

原材料名 : 米(国産)・ 米麹(国産米)

アルコール分 : 15度(原酒)

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うーん、まさに爽やかなミルキー飴ですね。初日は味わいに硬さや余韻の複雑味も感じられ、少し難しい印象だったのですが、2日目にして味わいが開いてきた感じです。いやぁいいですね、この味わい。さすが直汲無濾過生原酒の酵母無添加生酛。原料米を3種使っていますが、個人的にはすこぶる好みな味わい。正直一升瓶で購入しなかったことを後悔する味わい。こんな魅力的な味わいが4合瓶で1000円というパフォーマンスは見かけたら手に取らない訳は無い一本かと思います。

どうもごちそうさまでした。