山口県 金雀 純米吟醸50 ~密かな銘酒は入手困難な美酒~

2020年10月10日

みなさまこんばんは。週の真ん中水曜日いかがお過ごしでしょうか。私の住む地域では本日も梅雨らしい天候でした。なかなか明けない梅雨ですが、今年の梅雨明けは果たしていつ頃になるのでしょうかね?

さて、そんな梅雨明けが待ち遠しい本日の一本はこちら

山口県 金雀 純米吟醸50です。こちらは時々行く酒屋さんで購入しました。こちらはこのブログではお初銘柄ですね。

この金雀を醸す堀江酒造場の「Premium金雀」がIWC(インターナショナルワインチャレンジ)の2017年と2018年の「SAKE部門」で純米大吟醸の部門でPremium金雀(KINSUZUME 40%)が最高位トロフィーを受賞し世界一位を連覇したそうです。

なかなか関東圏では(全国的にも?)販売している酒屋さんが少なく飲む機会に恵まれなかったのですが、今回はたまたまタイミング良く購入できました。

さて、そんな稀少な「金雀」では、さっそくいただきましょう。

グラスを回すと香りは爽やかなメロンやマスカットのような香り。口に含むとややトロリとした滑らかな口当たりからプチプチとした微発泡感。とろけるようなエキス感のあるやや太めで艶やかな甘旨味から、余韻は軽快にやや甘さを感じさせつつ微弱な苦酸味で弱いドライ感を舌にピリリと感じさせながらキレていきます。含み香はややメロンのような甘爽やかさ。

古風なラベルに反して意外にも甘旨ですね。2~3杯のみ進めていくと、香りはパインのような香りも感じさせます。ん?このパイン香はもしかしてあれっぽいな。そして余韻の苦味が少なく心地よい甘味でサラリとキレる感じは、ちょっとあれに近しいカナ?と思いながら飲んでいて、上立ち香から飲み口はまるで花陽浴のような感じで、余韻は村祐の常盤ラベルの和三盆っぽいような印象を感じさせました。いや本当にバランスのとれた花陽浴のよう。飲み口からの微発泡感が実にいやらしく爽やかさを演出したような舌触りに、トロリとした艶やかで甘美な甘旨味が実にエレガント。いやぁ初日から盃が止まりません。明日以降の変化も楽しみです。

2日目になるとほんのりと柑橘っぽい香り。口に含むとややトロリとした飲み口から昨日よりも弱めな微発泡感を舌先に感じつつややまろやかに甘くとろけるような味わい。トロリとしたエキス感から余韻は甘さと軽微な苦辛さが弱くゆっくり続きます。甘味と旨味が主体となって軽快な酸味がソフトにエッジを効かせ爽やかさを演出させるイメージ。昨日よりもまろやかさと甘味が増した感じかな。昨日感じた花陽浴とはまた違った感じの甘さかな、とも感じたのですが2~3杯のみ進めやや温度があがると、それとない奥行き感に花陽浴さも感じられるかな。

3日目 休肝日

4日目になると、香りは爽やかなパイン香。口に含むとややトロスッキリとした飲み口から、濃醇ながら深くも艶やかでとろけ落ちるような味わい。余韻はスッキリとしつつもややベタつきを感じさせ緩くキレていく感じ。含み香にバニラのような印象を感じさせます。やや濃醇で甘旨味が強い感じがするも、余韻にスッキリとした味わいをさせつつも、ややトロ甘苦味が残るような印象。

5日目になると、まだ香るパイン香。やや重さが出てきたかな。口に含むとややトロリとした飲み口から濃醇な甘旨味がスッキリと広がります。余韻は軽快な甘苦味を感じさせ程よくスッキリと、若干べた付きを感を持たせつつキレていきます。含み香にバニラや乳酸若干のパインぽさを感じさせます。開栓5日目、濃醇で深く濃ゆい甘旨味の味わいながらもスッキリとしたキレのよい飲み心地がなんとも惹き付ける味わい。

6日目になると、ほんのりと香るパイン香。口に含むとトロリとした飲み口から濃厚、濃醇に広がる甘旨味から、余韻にスッキリと微弱な苦味を感じさせキレていきます。貴醸酒かな?とも思えるくらい濃厚で濃醇な甘旨味の深い味わいながら余韻は甘美な甘さを残しつつもスッキリ程よく軽やかにキレが良い感じ。

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山口県 金雀 純米吟醸50

アルコール分 : 16度

原材料名 : 米(国産)米麹(国産米)

精米歩合 : 50%

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5日ほど飲み進めてみましたが、この日本酒が人気の理由が何となくわかった気がします。今回頂いたのは「金雀 純米吟醸50」の一升瓶なのですが、あまり大きな声では言いたくないのですが、前半はバランスのとれた花陽浴のようで、後半は貴醸酒のような甘旨味が凝縮されたような味わいですかね。全体的に甘旨味主体の桂酒かと感じました。

どうもごちそうさまでした。