鹿児島県 天賦 純米吟醸 ~バランスのある食中酒~
みなさまこんばんは。11月も終わりに近づきつつある今日この頃いかがお過ごしでしょうか。本日は三の酉ですね。一年の終わりに向けて刻々と向かっている感じですね。
さて、そんな三の酉に頂いている本日の一本はこちら
熊本県 天賦 純米吟醸です。こちらはそこそこ行く酒屋さんで購入してきました。
この天賦は芋焼酎の「富乃宝山」などで知られる西酒造が初めて販売する日本酒です。こちらは、なんでも「十四代」の高木氏や「東洋美人」澄川氏に師事して長野県の「御湖鶴」で腕を振るった近藤昭等(諏訪杜氏)氏が杜氏を務めているそうです。(近藤氏がなぜここにきて西酒造で日本酒を醸したのか興味深いですね)
では、さっそくいただきましょう。
グラスを回すと仄かに白桃やメロンのような香り。口に含むとややトロリとした飲み口から、やや大きめな甘味と穏やかな旨味。少しコクや繊細な酸味も感じられるかな。余韻はややしっかりとした苦辛味でサラリとキレていきます。2~3杯のみ進めていくと、程よく旨味を感じさせ、なんとなくバターのような喉越しも感じさせます。あ~なるほど。飲み始めはさほど感じなかったのですが、甘味、旨味が程よく広がり、微弱な酸味が余韻の苦辛味と相まってスッキリサラリとキレていく感じ。こりゃ確かにオールマイティな食中酒としてバランスの良さが重視された味わいですね。
2日目になると程よく爽やかにメロンや白桃のような香り。口に含むとややトロリとした飲み口からやや甘味が強く程よくまろやかな旨味から余韻にスッキリと嫌みのない苦辛酸味でサッとキレていきます。含み香にどことなく乳酸+柑橘っぽいニュアンスも。昨日よりもよりまろやかかつ爽やかに丸みを帯びた味わいに感じます。余韻がやや甘さを感じさせつつも鋭くサッとキレる味わいも印象的です。
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鹿児島県 天賦 純米吟醸
原材料名 : 米(国産)米麹(国産米)
精米歩合 : 50%
原料米 : 国産米100%使用
アルコール分 : 15度
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やはり最後まで飲み進めていくと、味わいの端々に東洋美人っぽいニュアンスを感じさせますね。(御湖鶴もこんな感じなのかな?)個人的には、もう一歩二歩踏み込んだ味わいの方が好みかな。もちろんバランスは良く頂けるのですが、申し訳ない、このバカ舌にはいかんせん価格味わい共にインパクトに欠ける味わい。(楽器正宗や鍋島の普通酒を飲んでいるからかな)敢えて言うなら「富乃宝山」という焼酎ブランドが初めて手がけた、トレンド食中酒という感じですかね。
緩く天賦と鍋島を。価格差大差ない4合瓶純吟と一升瓶普通酒。やはり日本酒は面白いですね。
どうもごちそうさまでした。
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