秋田県 新政 エクリュ2020 ~2019年と比べみて~
みなさまこんばんは。週末の土曜日いかがお過ごしでしょうか。本日は天気も良く、絶好の外出日よりだったかと思います。桜も満開となり春の陽気を感じた方も多かったのではないでしょうか。
さて、そんな春萬歳の日に頂く一本はこちら
新政 エクリュ 2020です。(なぜか画像がボヤッててすみません)
新政のエクリュは2019年も頂きました。今回はヴィンテージが変わり2020です。昨年の2019とはだいぶラベルや文言など変わったようですね。
おっと!なぜか偶然にどこからか昨年の2019年のエクリュが出てきました。
せっかくなのでちょっと見比べてみると
ボトル形状は昨年と比べてややふくよかになっていますね。
ヴィンテージラベルが昨年よりもより下に来ていて、ボトル形状に合わせたのか表ラベルが昨年よりもやや短くなっていますね。
ボトルの裏を見てみると
2020年の方はベコッとへこんでいますね。確か昨年のNo.6もそうだったかな。
裏ラベルは
2019年のエクリュは原酒14度に対し2020年のエクリュは原酒13度となっています。また精米歩合の麹米が55%から60%へ。木桶ナンバーも明記されています。その他、使用瓶や識別情報におけるロットの味わいも記載されるようになりました。
ラベルの違いはざっとこんな感じですかね。昨年よりもかなり厳密に記載されていることがわかります。
それでは、さっそく味わいの違いを比べてみたいと思います。
初日の2020は
グラスを回すと香りはスッと程よく香る和梨の豊水のよう。口に含むと爽やかな酸味が滑らかに広がり、軽快ながらも心地のよい旨味。余韻はスッキリとした苦酸味と杉桶の渋味が嫌み無くスッとキレていきます。ALc13度と軽快でスッキリとして余韻の杉桶の渋味がクセ無く良いアクセントに感じさせます。
続いて2019年
グラスを回すと香りはささ酸味のある和梨で秋月のよう。口に含むとトロスッキリとした飲み口から滑らかな酸味にややしっとりとした旨味。余韻はスッキリとした苦酸味と微弱な複雑味と渋味でキレていきます。
うん、2019年の方があきらかに酸味を強く感じさせ、ALC14だからか2020年と比べるとやや太さや厚みがありますね。
2日目になると、2020の香りはミルキーな甘酸爽やかさにうっすら桶の香り。口に含むとややトロリとした飲み口の中に軽快な酸味に丁寧でバランスのよい甘旨味。余韻はスッキリとした苦酸味と微弱な渋味や複雑味。柔らかく軽快でいて爽やかな酸味に余韻の渋味が本日も良いアクセントに感じさせます。
続いて2019年
グラスを回すとやや酸味がかった立ち香。口に含むとややトロっとした飲み口からやや下に落ちていくような甘旨酸味。余韻はスッキリとした苦酸味にややドライさと軽めな渋味。酸味はあるけど派手さはなくややしっとりな印象。余韻に若干柑橘っぽい爽やかさも感じさせます。
面白いですね。2日目は明らかに2020年の方が爽やかな酸味を感じさせます。2019年はしっとりと穏やかな印象で2020年はスッキリと爽やかな印象。だいぶ差を感じさせますね。
3日目は諸事情で飲めず
4日目になると
2020年は香りはやや穀物っぽさに優しいミルキーのような香り。口に含むと、トロスッキリとした飲み口から爽やかで軽快にバランスノ良い甘旨味。余韻はスッキリとした軽やかな苦酸味で、サッとキレていきます。余韻にラムネ+オレンジの爽やかさ。少し温度が上がると、まろやかな旨味にやや誇張するかのような苦酸味。
2019年は香りは穏やかな中にやや柑橘っぽさ。口に含むと、ややトロリとした飲み口から、甘旨苦酸味が軽快に一体となって押し寄せてきます。
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秋田県 エクリュ 生成 2020 生酛 木桶 純米
アルコール分 : 13度(原酒)
原材料名 : 米(秋田県産)、麹米(秋田県産米)
原料米名 : あきた酒こまち 100%使用 (2020年 収穫 秋田県産)
精米歩合 : 麹米60% 掛米 65%
使用酵母 : きょうかい6号酵母
醗酵容器 : 木桶(12号・13号)
醸造年度 : 令和2酒造年度
使用瓶 : 暁鐘(Morning Bell)
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いやぁ、味わいの違いがはっきりと感じられて面白かったですね。個人的にはやはり、今年のエクリュの方が好みでした。よりスッキリとしつつも甘旨酸味のバランスが洗練され、2019年もスッキリとしてはいるものの2020年ほど甘旨味を感じず、飲み比べるとやや薄く感じます。それだけ2020年が原酒13度で薄さを感じさせない資質や技術の向上を感じさせられました。
おまけ
エクリュ2019と2020を飲みつつ、実はお友達から頂いた新政グリーンラベルもちびちと飲んでいました。このグリーンラベルは秋田県内限定酒で新政で唯一の一升瓶だとか。香りは爽やかな柑橘っぽい香りにトロッとした飲み口からスッキリとしつつも程よい甘旨酸味を感じさせます。
いやぁ、これは普段飲みの晩酌酒として常備したいですね。アルコール分も14度と軽快で幅広く、様々な料理にも合いそうです。これを飲んでしまうとある意味この新政と十四代の朝日鷹があれば普段飲む日本酒はこれらで十分なんじゃないかなとも思える味わいでした。
どうもごちそうさまでした。
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