兵庫県 神鷹 無濾過生原酒 水酛仕込み ~よりディープなSakeの味わいを~

みなさまこんばんは。週の真ん中水曜日いかがお過ごしでしょうか。相変わらず暑い日が続いていますね。熱中症にならないようこまめな水分補給を心掛けたいですね。(もちろん日本酒を飲んでいるときも(笑))

さて、本日いただく一本はこちら

兵庫県 「神鷹 無濾過生原酒 水酛仕込み」です。こちらは先日伊那へ行った際に、たまたま訪れた駅近くの酒屋さんで購入してきました。ラベルを見てジャケ買いのように一目惚れし即購入。

神鷹はこのブログでは初ですね。この「神鷹」の酒造元、江井ヶ嶋酒造は兵庫県明石市にあり延宝7年(1679年)に創業し、現在ではワインやウィスキー、日本酒などを醸造する総合酒類メーカーとなっています。そして現在この「神鷹」を醸す中村裕司杜氏は以前「みむろ杉」を醸す奈良県の「今西酒造」で杜氏を務めていたそうです。

そんな中村杜氏の醸す水酛仕込みの一本。では、さっそくいただきましょう。

グラスを回すと香りはやや重めな蒸したバナナのよう。木酛っぽいような香りがあり、どことなく乳酸のヤクルトチックな感じも。口に含むとややトロリとした飲み口から微弱な酸味に、とろけるような濃醇な甘旨味。余韻は複雑味を帯びた苦酸味でじんわりとキレていきます。いやー、面白いですね。酸味を主体に厚みのある甘旨味を増長させ、余韻は焦がしバターキャラメルのような含み香。2杯目になると、トロスッキリとした口当たりからクリアーでいてとろけるような甘旨味と爽やかな酸味。余韻は程よい苦酸味で爽やかにキレていきます。いやぁ、こりゃ旨いですね。酵母に6号酵母を使っているので、ある意味新政No,6 R-typeを彷彿とさせますね。(新政は木酛造りですが)うーん、まさにトロピカル。濃醇さが落ち着き、爽やかな甘酸味がメインとなりコクのある奥行きも感じられるもスイスイと盃を進ませてくれます。

2日目になると香りはバターキャラメルチックなニュアンス。乳酸の爽やかさと濃くて甘い香り。口に含むとトロスッキリとした口当たりから爽やかな酸味とやや複雑味を感じさせるも深みのある甘旨味とコク。余韻は軽やかな苦酸味でスッキリと短めにサラリとキレていきます。いやぁ、相変わらず面白い味わいですね。ブランデーやウィスキーのような甘さにスッキリとクリアーな味わいと水酛仕込みの爽やかな酸味が複雑に混じり合い、その深く魅力的な味わいに引き込まれます。最近飲んだ「シン・ツチダ」にもやや近しい感じですが、こちらの方が爽やか&ヤクルトっぽいかな(笑)

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神鷹 無濾過生原酒 水酛仕込み

アルコール分 : 17度

原材料名 : 米(兵庫県産) 米麹(兵庫県産米)

精米歩合 : 70%

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この神鷹を飲み終えて感じたのは新政No,6 R-typeをより古典的、クラシカルに醸したかのうように思えました。ちょっと一般受けは難しいかもしれませんが、この味わいハマる人はきっとハマるかな、とも思います。またこの無濾過生原酒の水酛仕込みを純吟クラスにしたら、それも面白い味わいになるのかな、とも思いました。

先日いただいた「シン・ツチダ」やこの「神鷹」のように古典的でクラシカルな日本酒本来の造りや味わいが見直されつつあるのでしょうかね。

どうもごちそうさまでした。