福島県 廣木酒造 泉川 純米吟醸 ~尻上がりに旨くなる一本~
みなさまこんばんは。8月最後の火曜日いかがお過ごしでしょうか。あと一週間程で8月も終わりですね。今年は今週から小学校や中学校も始まったところも多いみたいですね。私が小学生の頃はこの時期になると「The 夏休みの宿題」なるものが、8月のお盆を過ぎてくると、ひしひしと強迫観念的に押し寄せてきていました。正直あれには毎年頭を悩ませていました。
さて、そんな憂鬱な少年期を思い返すような時期に頂く本日の一本はこちら
福島県 「廣木酒造 純米吟醸 泉川 」です。こちらは先月福島県へ訪れた際に寄った酒屋さんで購入させていただいた一本です。この泉川を醸す廣木酒造は「飛露喜」ブランドで全国的にはメジャーですが、この「泉川」は地元福島限定流通の一本となります。飛露喜は5月に黒ラベルの純米吟醸を頂いていますね。
では、さっそくいただきましょう。
グラスを回すと香りは仄かに爽やかなお米の香り。乳酸、ややヤクルトチックなニュアンス、少しだけマスカット。口に含むと、ややトロスッキリとしたアタックからバランスよく広がる甘旨味。余韻は程よく軽やかな苦酸味でスッキリとキレます。程よくボディを感じさせつつもスッキリとしたリンゴやマスカットのような飲み心地。初日ながらそこまで硬さを感じさせず、艶々とした甘旨味を感じさせます。2杯目になるとマスカットのような爽やかな香り。口に含むとややトロスッキリとした飲み口から瑞々しくもスッキリといした味わいから触りとした余韻の苦酸味が軽微にじんわりと感じさせます。うーん、スッキリ軽快ですね。スッキリと軽快ながらも、喉越しに奥行きを感じさせつつ飲み飽きさせない味わいはさすが飛露喜。
2日目になると、ほんのりと爽やかなマスカット。口に含むとトロスッキリとした飲み口からバランス良くきれいにまろやかに広がる甘旨味。余韻に程よい苦酸味で余韻やや長めにキレていきます。余韻の辛さがやや印象に残るものの、瑞々しくもしっかりとした味わい。若干飲み応えが強く感じられます。(私のコンディションの問題かな?)
3日目 休肝日
4日目になると香りはだいぶ穏やかになりやや酸味がかった爽やかな香り。口に含むとトロスッキリとした飲み口からジワッとひろがる甘旨味。余韻は軽やかな苦酸味で嫌み無くスッとキレていきます。旨味がしっかりと出てきた感じ。これはじっくりゆっくりと向き合いたい味わいかと感じさせます。味わいの節々に感じられる造りの繊細さと多面性。奥行きの深さを感じられます。やや、甘めに偏っているようにも感じられますが、旨味やコクの深さが絶妙ですね。
5日になると、香りは穏やかながら爽やかな感じ。口に含むと、トロスッキリとした飲み口から、まろやかぁな甘旨味。余韻に程よい苦酸味で柔らかく微弱にキレていきます。だいぶこなれてきた感じで柔らかさもでてきて良い具合に食中酒的にいただけますね。
6日目になると香りは穏やか。口に含むとトロリとした飲み口から艶っとした甘旨味。余韻はスッキリとしつつも心地よいバナナっぽい含み香にややドライな苦酸味でややじんわりとキレていきます。6日目になると、だいぶこなれてきた感じで、まろやかさに艶やかさが感じられ旨いですね。艶やかさにクリアーな甘旨味。余韻も嫌みが無い程よいドライ感。ほんの僅かに感じる瑞々しさとミルキー感。いやー、いいですね。泉川が本領発揮してきた感じですね。
7日目 休肝日
8日目立ち香りはややミルキーな感じ。口に含むとトロスッキリとした飲み口から、奥行きのある瑞々しくじんわりとした甘旨味が爽やかに広がり、余韻にやや軽微で心地よい苦酸味でスッキリとキレていきます。いやー旨いですね。コク旨味まろやかさが一体となる感じ。含み香りにミルキーな青リンゴさのような瑞々しい爽やかさも相まってスイスイとイケます。
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福島県 廣木酒造 純米吟醸 泉川
アルコール分 : 16度
原材料名 : 米、米麹 原材米はすべて国産
精米歩合 : 55%
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泉川飲み始めの2日目はイマイチな感じでしたが、日を追うごとに味わいが乗り、旨味瑞々しさが増してきたようにも思えます。山形県 高木酒造の朝日鷹同様、なかなか福島県内でも購入が難しい県内向けの地酒かと思いますが、改めて旨い地酒というものを感じさせてもらいました。
あ!そうそう!せっかくなので、今年5月に飲んだ飛露喜 純米吟醸と今回の泉川 純米吟醸を見比べてみます。
飛露喜には要冷蔵シールがありますが、泉川にはありませんね。
県外向け飛露喜が精米歩合50%で地元向けの泉川が精米歩合55%ですね。直に飲み比べした訳ではないのですが、個人的には尻上がりにぐんぐんと味わいの魅力が増してくる「泉川」の方が好みな味わいですかね。今後「泉川」を家で飲むことはなかなか無いことかと思いますが、貴重な経験をさせてもらいました。
どうもごちそうさまでした。
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