三重県 而今 雄町 純米吟醸 無濾過生 2020BY ~今年は一升瓶で~
みなさまこんばんは。週の真ん中水曜日いかがお過ごしでしょうか。私の住む地域はスッキリしない曇り空でした。そんな天気よりも昨日から日経平均が1000円以上ものエラい下げをみせてくれてますね。まさにセルインメイといった具合でしょうか。明日の相場も気になるところです。
さて、そんな相場具合が気になる日に頂いている一本はこちら
三重県 「而今 純米吟醸 雄町 無濾過生酒 2020BY」です。而今の純米吟醸 雄町の生酒は何気に毎年頂いています。昨年の記事を見返すと7月18日に記事をアップしており、3ヶ月以内が~なんて記載していますが、今年は運良く一升瓶を頂くことができリリースから3ヶ月以内で飲むことができました。
せっかくなので昨年のボトルと見比べ
大きくは変わってなさそうですね。
では、さっそくいただきましょう。
グラスを回すと爽やかなピーチや白桃のような香り。口に含むとややトロリとした飲み口から柔らかな甘旨味に微弱でチリチリとした酸味。余韻はスッキリとスッと軽快に流れ落ちるような滑らかな苦酸味。少し甘味が強く感じさせられるも微弱で爽やかな酸味に余韻のキレがバランスを保たせてくれる印象。2~3杯目になると、香りはピーチやパインのよう。ややトロスッキリとした飲み口から滑らかにバランス良く広がる甘旨味。余韻はスッキリとした苦酸味でスッとキレ良く軽快にキレていきます。含み香りにメロンのような爽やかさもあり思わずうんま!と声が出てしまう味わい。開栓初日ながらもスッキリとした味わいの中に雄町の旨味をギュッと感じさせますね。
2日目になると香りは爽やかに柑橘っぽさやパインぽさを感じさせます。口に含むとトロスッキリとした飲み口から微弱な酸味に包まれたクリアーな甘旨味。余韻はスッキリとした苦酸味で程よくキレていきます。2日目は昨日に比べてどことなく硬さを感じるかな。ジューシーにまろやかに感じる部分もあるけど、若干余韻諄さ?もちょっと気になるかな。もちろん味わいのバランスは十分良いですけどね。
3日目になると香りは少しバナナっぽさを感じさせるエステル香。口に含むとややトロリとした飲み口からやや重みを感じさせるもスッキリとしたクリアーな甘旨味。余韻はスッキリとした軽快な苦味でスッとキレていきます。少し温度が上がったからかな、酸味はだいぶ弱くなり雄町の旨味をギュッと滑らかに感じさせてくれます。旨いっすね。爽やかな酸味を感じさせなくとも、ギュッと濃縮させた甘旨味がトロリとまろやかにそしてほんの少し酸味が爽やかさを感じさせ程よい苦味でテンポ良く飲ませてくれます。うーん、濃醇な甘旨味に心地よいキレの良さ。食中酒として十分なな魅力を感じさせてくれます。アテに天然のブリや中トロなどといただいていますが、悪くはないですね。ベストマッチではないものの「まぁ悪くはないかな」といった印象。ちょっと而今の甘味が強く感じられ、生魚ならもう少しドライな日本酒の方がいいかな、なんて思ったりね。
4日目になると、やや穏やかなリンゴやパイン。口に含むとややトロリとした飲み口から、滑らかかつまろやかに甘深さを感じさせ、余韻はスッキリとややピリリとした苦酸味でやや長めにキレていきます。だいぶ濃醇な甘旨味を感じさせますね。いやぁ、まるで貴醸酒のようなとろみと旨味。ちょっと氷を入れてみたくなります。2杯目になると、1杯目よりはだいぶスッキリ感がでてきましたね。スッキリとクリアーに余韻も心地よい苦味でまとめてくれる感じ。酒粕のクリームチーズやいぶりがっこといただいているのですが、いいっすね。いぶりがっこの味わいとよく合います。
5日目休肝日
6日目になると香りは穏やか。うっすらとパインのような甘爽やかさ。口に含むとややトロスッキリとした飲み口から滑らかに心地よくバランス良く広がる甘旨味。余韻はスッキリとした苦酸味で程よくキレていきます。含み香にメロンやバナナのような甘爽やかさも。いや、いや、こりゃ正直かなりのバランス感ですね。甘味旨味酸味苦味辛味どれをとっても、スキがない旨さのバランス。ヤバい。余韻の辛さ、キレの表出具合がほんと素晴らしいですね。これを辛さと表現するのが申し訳ないくらい。滑らかで艶やかでバランス良く余韻の〆方も心地よく飽きさせない味わいですね。
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三重県 而今 純米吟醸 雄町 無濾過生 2020BY
原材料 : 米(国産) 米麹(国産米)
原料米 : 雄町(100%)
精米歩合 : 50%
アルコール分 : 16%
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今年は雄町の生酒を一升瓶で一週間ほど掛けて飲みましたが、初日のフレッシュな旨さからの後半のバランスの良い魅力的な味わいまで存分に楽しむことができました。この一貫した味わいの主張とスキを魅せないバランス感はさすが而今ですね。
どうもごちそうさまでした。
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