山口県 金雀 純米吟醸50 令和2BY ~やはりこの魅惑的銘酒~

2021年7月25日

みなさまこんばんは。七夕の翌日の7月8日いかがお過ごしでしょうか。先ほど東京オリンピックが無観客での開催を決定いたしました。あと2週間と迫ったオリンピックは無観客での開催となりそして東京都は来月22日までの緊急事態宣言の発令となりました。もうこんな混沌とした夏はそうそうありそうもないですね。

さて、そんな混沌とした混迷を極めそうな日に頂く、本日の一本はこちら

山口県 金雀 純米吟醸50です。こちらは時々行く酒屋さんで購入してきました。金雀は先月生酛を頂いていますね。今回は純米吟醸50です。純米吟醸50はちょうど昨年も同じ時期に頂いていますね。見かけてしまうとついつい手にとってしまう金雀。

今回はおよそ1年ぶりの純米吟醸50 。とにかく甘爽やかでバランスの良い印象の一本。さて今年のはどんな味わいでしょうか。

では、さっそくいただきましょう。

グラスを回すとスウィーティーなパインのような甘爽やかさ。口に含むと、柔らかな飲み口から、優しく滑らかな密度のある甘旨味と心地よい微弱な酸味に余韻はスルリと蕩けるように咽に零れ落ちつつ滑らかなでソフトな苦酸味。「あっはっは(笑)」とつい笑いが出てしまう旨さですね。2~3杯飲み進めると、まさに透き通るようなクリアーな甘旨味。余韻に心地よい酸味も加わりつつ、クリアーでジューシーで爽やかな滑らかさですね。余韻は若干ベタ付きがあるものの、スマートにややドライさも感じさせ丁寧に纏めていきますね。いやぁやはりこの旨味からの酸味の表出具合。信州亀齢や新政とはまた違う甘旨酸味のバランス感。いいですね~。

2日目になると、香りはほんのりとしたスパイシーさにうっすら、パインや柑橘っぽさ。口に含むとややトロりとした飲み口から滑らかにスッと広がる甘旨味。余韻はスッキリとした軽快な苦酸味でややドライさをわずかに感じさせキレていきます。余韻の含み香りにウリやメロンのような爽やかさも。いやぁ2日目もいいですね。甘旨酸味まろやかにミネラル感のあるバランスの良さから、サッとキレる軽快な余韻。2~3杯飲み進めると濃密な甘旨味が顔を出してきますね。この密度のある甘旨味が綺麗で優しい酸味に包まれ、甘美に流れ落ちていく様はとても魅力的ですね。

3日目休肝日の為飲まず

4日目になると、やや穏やかながら爽やかさのある柑橘っぽさ。口に含むとややトロリとした柔らかな口当たりからジューシー&デリシャスに広がる甘旨酸味。余韻はスッキリとした軽快な苦酸味でスッとキレていきます。いやぁ、この濃醇なエキス感溢れるジューシーさはさすが金雀ですね。クリアーさのあるジューシーさに滑らかさを感じさせるエキス感。感じ方によったらやや重たさを感じるかもしれませんが、やはりこの甘旨味主体の濃醇ジューシーさは魅力的。変わらずメロンやウリのような爽やかな含み香も良いですね。

5日目になると香りは極極うっすらと香るパインのよう。口に含むとややトロリとした飲み口からスパイシーに広がる甘旨味。余韻はややまったりさのある苦酸味でやや甘さを残しつつキレていきます。輪郭はしっかりとしつつも若干甘垂れしてきたかな、といった印象。酸味の効いたスパイシーな甘味と余韻の甘味の残る苦辛酸味がややアンバランスかな。酸味が弱まり甘味の重心が上がり甘重ったるさが出てきたかな。

6日目になると、うっすらと爽やかに柑橘っぽさ+パインのような甘爽やかさ。口に含むとトロリとした飲み口からやや甘味主体ながらも、クリアーにバランス良く広がる甘旨酸味。余韻は程よく軽快な苦酸味で、スッキリとやや短めに少し舌先にベタ付きを残しつつキレていきます。うーん、やはり旨いですね。昨日よりも味わいのバランスが整ったように、甘旨味のまろやかさと爽やかで煌びやかな酸味が絶妙にマッチします。

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山口県 堀江酒造場 金雀 純米吟醸50

アルコール分 : 15度

原材料名 : 米(国産)、米麹(国産米)

精米歩合 : 50%

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今年も頂いた「金雀 純米吟醸50」 昨年と同じく一週間もせずに飲みきってしまいました。やはりこの金雀は飲んだ人にしかわからないような、官能的にディープに魅了させるような奥深い味わいを堪能させてくれます。

どうもごちそうさまでした。