福島県 飛露喜 大吟醸 ~年末年始に頂きたい一本~

みなさまこんばんは。週末の金曜日いかがお過ごしでしょうか。私の住む地域は心地よい青空が広がっていました。昨日から所用で東伊豆の方へ行っていたのですが、青い空と碧い海とのコントラストが美しかったです。

さて、そんな景色を堪能した夜に頂いている一本がこちら

福島県 飛露喜 大吟醸 です。こちらは昨年末に稀に行く酒屋さんで購入してきました。今年の年明けにでも飲もうかななんて思っていたのですが、ついつい飲むタイミングを逸し、1年程寝かす形になりました。

飛露喜はこのブログでは年1くらいで飲んでいる感じですかね。ちょっと、ブログを見返してみると今年の5月に半年ほど寝かした無濾過生原酒を飲んでいますね。今回頂くのは1年程寝かした大吟醸。

果たしてどのような味わいでしょうか。

では、さっそくいただきましょう。

グラスを回すと香りは穏やかに。うっすらと蒸れたお米や葡萄のよう。口に含むと「おぉー」思わず一杯目から声が出てしまいす。この柔らかく繊細な旨味が立体的に口の中に広がり余韻はスッキリとした苦辛味で、やや長めにキレていきます。立体感の中にクリアーな透明感とバランス感も感じさせます。2~3杯飲み進めていくとややしっとりとした穏やかさも。今日は島根県産のカマスのお刺身といただきます。

うーん、おっほぉ~。こりゃ旨いっすね~。カマスのお刺身ってあんまり食べたことがないんですが、旨味も乗りつつ白身のような淡泊さもあり味わいのバランスがいいですね。このカマスのお刺身に飛露喜の大吟醸を合わせると絶妙に刺身の旨味を引き立ててくれますね。このカマスもいいんですが、これだったら中トロ~大トロあたりなんかも美味しく頂けそうですね。

2日目になると、香りはうっすらと蒸れたお米の香り。口に含むと、ややトロリとした飲み口から滑らかに水平な甘旨味から余韻はスッキリとした苦味でストンとやや長めにキレていきます。うーん、このリッチなバランス感!いわゆる大吟醸といった味わいのリッチさ。飛露喜らしいお米の旨味がよりリッチに感じさせますね。このクリアーさとお米の旨味が際立ちますね。

3日目休肝日

4日目になると香りは米麹、吟醸香が入り混じったかのよう。口に含むと、ややトロリとした飲み口から分厚くも滑らかな甘旨酸味。余韻はスッキリとした苦酸味でキレていきます。いや、これはなんだろね。分厚い旨味から、スッキリとした爽やかさを感じさせる余韻。まさに「旨い!」と、言わせんばかりのクリアーで誇張させるかのような旨味。そしてこの旨味に追い打ちを掛けるかのような爽やかな酸味とキレ味。初日、2日目とは激変ですね。

5日目になると香りは穏やかにうっすら米麹っぽさ。口に含むとややトロリとした飲み口から柔らかく滑らかに軽快な艶やかさにお米の丸みを感じさせるような甘旨味。余韻はナチュラルにスッとキレていきます。含み香にどことなくややビターなチョコレートっぽさも。いやぁ5日目も美味しいですね。柔らかく繊細に丸みを帯びた甘旨味が心地よく広がり、まるで口の中でキラキラと光り輝いているかのよな味わい!でバランス良くグイグイと杯を進ませてくれますね。

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飛露喜 大吟醸

原材料名 : 米、米麹、醸造アルコール 原料米はすべて国産

精米歩合 : 40%

アルコール分 : 16%

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およそ1年程寝かせた飛露喜 大吟醸ですが、日を追うごとに柔らかくまろやかに丸みを帯びてきました。この丸みを帯びた旨味と余韻の爽やかさ。昨今流行の日本酒とは別物のベクトルの味わいですが、本来旨い日本酒ってこういった味わいなんじゃないかな、なんて思える味わい。時代が変わったと言ってしまえばそれまでですが、やはりこういった旨い酒なんかは年末年始に親族や知人なんかと共に楽しむ一本かと。

どうもごちそうさまでした。