三重県 宮の雪 純米にごり酒 ~濁りバランス爽やかに~

みなさまこんばんは。週の真ん中水曜日いかがお過ごしだったでしょうか。私の住む地域は穏やかに晴れていたのですが、来週から猛烈な寒波が来るそうでやや気になるところではありますね。

さて、そんな来週の寒波が気になりつつある本日の一本はこちら

「宮崎本店 宮の雪 純米にごり」です。こちらは先週三重県に行った際に伊勢神宮から鳥羽へ足を伸ばし、その帰路で購入してきた一本です。

やはり地方に足を伸ばすと知らない銘柄があるもんですね。この「宮の雪」を醸す宮崎本店は「キンミヤ焼酎」でお馴染みの酒造です。「キンミヤ焼酎」と言えば下町の飲み屋街で定番の焼酎ですね。そしてこの宮の雪は三重県内ではメジャーな日本酒だそうです。

そして今回頂くのは新酒の純米にごり。どんな味わいでしょうか。

では、さっそくいただきましょう。

グラスを回すと甘爽やかな米麹っぽさにほんのりメロンっぽさも。口に含むとややトロリとした飲み口から柔らかく滑らかにややシルキーさのある甘旨味。余韻はサラリとした苦味で程よくキレていきます。お!これなんか面白いですね。甘味の出方とキレのバランスがいいですね。グラス一杯目なのでもう少しドライなのかなって思っていたのですが、そこまでドライな訳ではないですね。新酒だけれども生酒ではないのでフレッシュさは控え目ながらも余韻にかけての爽やかさも感じさせます。瓶を上下に揺らし攪拌させにごりの部分を交えていただくと、こりゃ見事に程よいシルキーさのあるミルキーな味わいですね。やはり火入れだけあってかバランス感がいいですね。無濾過生原酒のようにガツンとくるインパクトは薄いものの、そこがある意味日本酒に飲み慣れていない方にとっては良いのかも。けっこうバランスは悪くはないかな、なんて思っていると最後の方はまさに白濁のドロッドロの濁り酒に。トロッとした飲み口からドロリとしたややライトな濁りに余韻の苦味でキレていきます。

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三重県 宮の雪 純米にごり酒

原材料名 : 米(国産)、米こうじ(国産米)

精米歩合 : 麹米60%、掛米65%

アルコール分 : 15度

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たまにはこういった具合の日本酒もいいんじゃないでしょうか。肩肘張らずにゆったりと。このくらいの味わいだったらもしかしてぬる燗あたりもありかもしれませんね。

どうもごちそうさまでした。