兵庫県 龍力 特別純米 新川一番船 ～新酒江戸へ駆け上る～
みなさまこんばんは。週の真ん中水曜日いかがお過ごしだったでしょうか。早いもので今月もあと一週間と１日で終わりを迎えますね。昨今朝晩の寒さも晩秋を感じさせてくれます。
さて、そんな晩秋感じさせてくれる日に頂いている一本はこちら
「龍力 特別純米 新川一番船」です。こちらは時々行く酒屋さんで購入してきました。龍力はこのブログでは初めてですね。今回頂く龍力は今年２月にリリースされたものです。実はこのお酒今年の春頃に一度飲んでいたのですがあまりに味わいが魅力的で記事をアップせずに終えてしまった一本です。同じ酒屋さんに行ったらまだ置いてあったので、今回はゆっくりと味わっていたいと思います。
グラスを回すとスッとダークチョコレートやバナナ、仄かにミルキーっぽさの入り混じるなような香り。口に含むとクリアな口当たりからナチュラルに膨らむ甘旨味。余韻はスッキリとした苦味で程よくキレていきます。いやぁ思わずにやけてしまうような味わいですね。グラス一杯目の印象はクリアに甘深い。ストレートにソフトタッチながらも生酛の旨味が自然と湧いてくるような感じで余韻にかけてミルキーな爽やかさも。変に酸味が出ている訳ではなく、自然な酸味が旨味の中からじわりと表出してくるような膨らみ方。２～３杯ほど飲み進めていくと、香りはエステルっぽさを伴うミルキーさ。口に含むとやや大きめに膨らむ旨味にスッと切れの良い余韻。だいぶ旨味が膨らんできた感じですね。
椎茸、マイタケ、鶏胸、牛肉を煮込み味噌仕立てにした汁物と頂きます。
おっほぉ～。こりゃ旨いっすね。旨味が旨味で引き立てる感じ。いや、でもこれだったら龍力をぬる燗～上燗くらいにした方がより良い感じかな。
とりあえす45℃上燗で。
あぁ～、いいっすね！温かい牛鶏きのこ汁に上燗龍力特純生酛。うんま♫
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龍力 特別純米 生酛仕込み 新川一番船
精米歩合 : 70%
アルコール分 : 16度
原材料名 : 米(国産)、米こうじ(国産米)
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江戸時代、晩秋から初冬に、灘や伏見の蔵元で新酒が出来上がると、樽詰めされ樽廻船に積み込まれました。15艘の船団が西宮から出帆一番乗りの「惣一番」目指し、約58時間かけ、酒問屋が集まる新川を目指しました。この「番船競争」は江戸の町人文化を彩るイベントのひとつとして人気があり、広く知られていました。
この旨さは何でしょうかね。とにかくナチュラルでブレのない味わい。生酛の旨味を存分に楽しませてくれる魅力的なお酒ですね。
この時期になると、様々な蔵元から新酒がリリースされてきます。リリースの早さや価格はさておき、今なお人気のお酒は早々とsold outしてしまいます。そんな人気の酒を横目に、じわじわと密かな人気とブレ無き実力を持つお酒があることも理解しつつ、また楽しんでいきたいところです。
どうもごちそうさまでした。