石川県 竹葉 生酛純米 奥能登 しずく 無濾過生原酒 ~フレッシュな旨味心地良く~

みなさまこんばんは。週の真ん中水曜日いかがお過ごしだったでしょうか。早いもので2月も明日で終わりですね。先週末はちょこっと足を伸ばして、石川県の方へ行ってきました。

兼六園では梅が見頃を迎えていました。

松と梅のコラボレーションは心豊かにさせてくれました。

さて、そんな2月最後に頂いている一本はこちら

「竹葉 生酛純米 奥能登 しずく 無濾過生原酒」です。こちらは金沢市片町にあるきたなか酒屋さんで購入してきた一本です。この竹葉を醸す数馬酒造は今年の能登半島地震で大きな被害に遭われた内の一蔵です。もう販売はしてないかな、と思っていたのですが偶然運良く出会うことができました。

では、さっそくいただきましょう。

グラスを回すと爽やかなラムネっぽさにうっすらとミルキーさ。

くぅ~!!こりゃ爽やかに溜まらん香りね。あぁ、これどことなく梅っぽさも感じられますね。口に含むとややトロリとした飲み口から、フレッシュな甘旨酸味が心地良く広がり余韻はスッとナチュラルにキレていきます。あぁこりゃ旨いっすね!旨味6割甘味2.5割酸味1.5割といった塩梅。2~3杯程飲み進めていくと余韻にかけ爽やかな酸味が心地良く広がっていきますね。垂れ口汲みらしくフレッシュさと旨味が良く出ており、そこにこの爽やかな酸味とキレ味。人によっちゃ旨味が強く感じるかもしれませんが、個人的にはとても好みな味わいですね。

今日のアテはにしんの田舎煮といただきます。

うんんぅんま!こりゃ旨いね!にしんの甘旨味に心地良くナチュラルに寄り添ってくれますね。否応なしに杯と箸を進ませてくれます。

2日目になると香り爽やかに柑橘やメロンのよう。口に含むとややトロリとしたフレッシュな口当たりからやや大きめな旨味が膨らみ微弱な酸味と共に心地良い余韻の苦味のキレを感じさせてくれます。2日目もいいですね~。旨味がやや大きく感じさせるもクリアーな透明感がありスッとバランス良く喉奥に通っていきますね。余韻に若干辛さを感じさせるも嫌気ないですね。

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竹葉 生酛純米 奥能登 しずく 無濾過生原酒

原料米 : 米(能登産)、米こうじ(能登産米)

原料米 : 五百万石100%

精米歩合 : 70%

アルコール分 : 16度

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これ何だろ?余韻にかけてのエキス感や後味の爽やかさはどことなくソガペを思い出させてくれるんですよね。味わいはもちろんこちらの方がボディ感があり五百万石らしい飲み応えも感じさせてくれるのですが、クリアーさもありバランスも良く魅力的な味わいですね。

これだけ魅力的なお酒を醸す酒蔵が今回の大地震で被害に遭われてしまい、今後の酒造りが気がかりですが、蔵元HPのお知らせによると

 今季の酒造りについて

断水が解消し、蔵内の洗浄作業を十分に実施できましたら、保管している玄米の精米作業を開始し、酒造りに着手してまいる所存です。3月末からの酒造りを目指し、復旧作業に努めます。
しかしながら蔵内の木造建屋は全壊状態のため、大規模な修繕が必要となり、酒造りと復旧作業は同時進行となる見込みです。可能な限り酒造りに集中して皆様に能登の地酒をお届けしてまいりたいと思います。
今後製造を進める商品については未定ですが、見通しが立ち次第、随時ご案内申し上げます。

とのことです。

末端の酒飲みがせいぜいできることといったら、同県内の酒屋さんで地酒を購入し、近辺の居酒屋さんをはしごするくらいしかできませんが、少しでも力になれたらなと思います。来月の16日には北陸新幹線の延伸に北陸応援割が始まります。春の旅行シーズンに合せて、北陸の地酒を楽しんでみるのもいかがでしょうか。

どうもごちそうさまでした。