福島県 冩楽 純米吟醸 なごしざけ ~羽州誉の魅力~

みなさまこんばんは。週末の日曜日いかがお過ごしだったでしょうか。私の住む地域では午前中雨が降っていましたがお昼頃より雨が止み、雲間から青空が見えてきました。

ちょっとばっかし時間ができたので、足を伸ばし景色開ける小高い場所の神社へ行ってきました。

厳かに落ち着いた雰囲気の良い神社でしたね。

さて、そんな天気の週末に頂いている一本がこちら

「冩楽 純米吟醸 なごしざけ 2023BY」です。こちらは時々行く酒屋さんで購入してきました。冩楽は今年2月に純米の無濾過生を飲んでいますね。なごしざけは2年ぶりですね。まぁ最近は手に取らなくなった冩楽。個人的には好みが変わってきたこともあるのですが、未だに購入先の店舗では雄町の冩楽が置いてありました。昨今の物価上昇もあってか敢えて冩楽を選ばなくても、と考える飲み手も少なくないのではと思ったりもします。しかし、この冩楽のなごしざけは羽州誉という山形県の高木酒造が開発した酒造好適米で醸した一本。山田や雄町はいいかな、と思ってもこちらの冩楽や酒未来なんかは気になる人も多いのではないでしょうか。

では、さっそくいただきましょう。

グラスを回すとフワリと甘爽やかなミルキーさに白桃っぽさが入り混じるよう。口に含むと、繊細で緻密な口当たりからクリアーに丸く滑らかに蕩け出す甘旨味。余韻は柔らかくスッキリとした苦味で程よくキレていきます。あぁ~久しぶりの冩楽なごしざけ。クリアーにどことなく瑞々しさがありつつもまろやかさと艶やかさを兼ね備えたかのような味わい。いや、一杯目からポテンシャルの高さを感じさせてくれますね。このくどすぎない余韻の苦味もまたいいですね。2~3杯ほど飲み進めていくと、より旨味に艶やかさと丸みが透明感を伴いつつ膨らんでいくような感じ。余韻はくどすぎないややナッティーな苦味。いやこの独特の苦味懐かしいですね。

アテは太刀魚のお刺身といただきます。

うーん、いいね!新鮮で鮮度良く、やや淡泊ながらも旨味の乗った太刀魚に良く合いますね。立ち香も気にならず、口の中でナチュラルに溶け合っていく様相。真鯛のお刺身なんかも良さそうでうね。

2日目になると香りは穏やかにスッと仄かに蒸れたお米のよう。口に含むと柔らかな口当たりから不思議と立体感や臨場感を感じさせるような味わい。いや何だろ、この旨味の膨らみ具合。ちょっと面白い味わいですね。最後の方になるとやはり冩楽らしい瑞々しさのある味わいの片鱗を感じさせてくれますね。

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福島県 冩楽 純米吟醸 なごしざけ 2023BY

原材料名 : 米(国産)米麹(国産米)

原料米 : 山形県産 羽州誉100%

精米歩合 : 50%

アルコール分 : 16度

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2年ぶりの冩楽のなごしざけ、楽しませてもらいました。1日目は余韻、2日目は旨味の膨らみと、羽州誉独特の味わいを感じさせてくれました。これは何だろ?羽州誉は醸してから半年くらい寝かせた方がいい酒米ってことで、この時期にリリースしてるのかな?今でも十分美味しいですが、もしかして1年くらい寝かせてみても面白そうな感じですね。

どうもごちそうさまでした。