長野県 市野屋 純米吟醸 山廃仕込み ~若々しさの山廃~

みなさまこんばんは。週末の日曜日いかがお過ごしだったでしょうか。私の住む地域では日中やや曇りがちな天気でした。そこまで晴れ晴れとした天気ではなかったのですが今日は里山の農園でマルシェがあったので、ちょっと顔を出してきました。

そこでは美味しいトマトの詰め放題が行われておりました。お一人様500円という農園価格で楽しませてもらいました。

さて、そんな農園マルシェを楽しんできた日に頂いている一本がこちら

「市野屋 純米吟醸 山廃仕込み」です。こちらは時たま行く酒屋さんで購入してきました。何か面白いお酒あるかな?なんてふらふらと見てたらリーチンの一番下にしれっと置いてあったお酒です。

何かな?と思い手に取って見えていると、スッと酒屋の女将さんが

「このお酒はね、とってもいいお酒なのよ。ウチがタンク一本買ったお酒でとってもお買い得なのよ。」という話をしてくださりました。そう市野屋は一昨年の年末に飲んでおり「こんなのあったかな?」と思ったら、この酒屋さんのPB商品だったんですね。ちょっとここ数年勢いのある市野屋。色々な地酒屋さんに売り出しているんですかね。価格の手ごろさと女将さんのセールストークに負けて購入いたしました。

では、さっそくただきましょう。

グラスを回すと爽やかな木片、若い削りたての木くずのような香り。口に含むと柔らかな口当たりから柔らかく滑らかに膨らむ甘旨味。余韻はスッキリとしたやや軽やかな苦酸味で程よくキレていきます。旨味の膨らみからの、爽やかな酸味を伴うキレがいいっすね~。綺麗な酸味にややクリアーに膨らむ旨味。余韻はどことなく若木を思わせるような爽やかさ。2~3杯ほど、飲み進めていくと香りはややりんごっぽさを伴うような爽やかさ。やや滑らかにスッと入り旨味膨らみ余韻はウリやスイカのような苦酸味。

アテはイトヨリ鯛のお刺身と頂きます。

あぁ良い!こりゃ旨いっすねぇ~。イトヨリ鯛の上品な旨味に柔らかく寄り添ってくれますね!この上品な旨味を感じさせるイトヨリ鯛もいいんですがなぜかこの市野屋を飲んでいると、きのこや山菜の炊き込みご飯を食べたくなります。

2日目になると、ウリのような爽やかさ。口に含むとややトロリとした飲み口から柔らかくまろやかに膨らむ甘旨味。余韻はスッキリとしたやや爽やかさを伴う苦酸味でキレていきます。クリアーさもありつつ余韻にキュッとした苦味のキレ感。やや辛口といった印象でしょうかね。どことなく白ワインのような印象も持たせてくれますね。

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市野屋 純米吟醸 山廃仕込み

原材料名 : 米(国産)・米麹(国産米)

使用米 : 国産米100%

精米歩合 : 50%

アルコール分 : 15%

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うーん、あともう一歩踏み込んでもらいたい感じかなぁ。確かに綺麗な旨味や酸味はあるものの、どうしても新規で醸した若々しさが抜けきれない感じかなぁ。味わい自体がフレッシュで若々しいとかではなくて造りそのものが若い印象ですが、2日目になると旨味もやや開いてきた感じでライトな山廃感も相まって飲み飽きさせない面も魅せてくれますね。

今回頂いている市野屋は地方の酒屋さんのPB商品なんで、これを飲んでいる人はそんなに多くはないでしょうが、市野屋に関してはちょっと今後どんなふうに伸びていくか楽しみな銘柄ですね。

どうもごちそうさまでした。