飛露喜 純米大吟醸 &高砂 松喰鶴 純米大吟醸 ~純大飲み比べ~

みなさまこんばんは。週末の金曜日いかがお過ごしでしょうか。今週は15日が海の日だったので、なにかあっという間に過ぎ去った一週間だった印象です。昨日今日は気温も上がり、ジメジメムシムシした不快指数高めな体感だったので、早く梅雨が明けて欲しいと思いました。

さて、そんななかなか明けない梅雨にいただく一本ならぬ二本がこちら。

福島県 飛露喜 純米大吟醸 &三重県 高砂 松喰鶴 純米大吟醸  です。

実は今週の火曜日からチビチビと飲み続けていた2本です。

どちらも今年の冬に購入しおよそ半年ほど寝かせておいたのですが、ここに来て何となくそろそろ飲んでもいいかな、という気になり、どうせなら2本同時に飲み比べようと思い飲んでいました。飛露喜は税込み\3000円、高砂は税込み\3240円と、なかなか定価3000円前後する4合瓶の日本酒を普段飲みはできませんが、逆に飲むタイミングも結構難しかったりします。

そんな飲むタイミングが難しい2本。気が向いたのでとりあえず飲んでみたいと思います。

では、さっそくいただきましょう!

まずは飛露喜から

グラスを回すと軽やかなメロンやマスカットのような立ち香。口に含むとややトロリとした飲み口から程よい甘旨酸味がスッと通り抜け、余韻にピリッとくる苦渋味。上品で柔らかく、バランスの良い一本ですね。苦渋味の余韻だけに意識を持っていくと辛口の印象ですが、立ち香や飲み口などに意識を向けると、また違った印象になるかもしれません。

続いて、高砂 松喰鶴

グラスを回すと爽やかなマスカット。立ち香からして飛露喜とは全然違いますね。口に含むとややスッキリとした飲み口から弱い甘苦酸味が混じり合い、程よくお米の旨味が感じられ、余韻にスッキリとした辛味でキレます。通常の而今とはまたちょっと違った味わいの一本。余韻の辛さが若干印象的ですかね。立ち香から飲み口の甘酸味は而今の山田らしいのですが、余韻の苦渋味や硬さが印象的な一本ですかね。

そして、この二本を飲み比べてみた個人的な印象は

飛露喜はメロンやマスカット、程よい甘旨味があり余韻に苦酸味。バランスが良い。

高砂はマスカットで甘酸味と余韻の苦辛味。酸味が印象的でややジューシー。

飛露喜は全体的なバランスが整っている感じで、高砂は酸味が印象的だけど、やや硬さも感じられる感じかな。

2日目になると

飛露喜のほうは少し甘さがましてまろやかになった感じです。大きくバランスを崩すことなくいただけます。

高砂はジューシーさがややスッキリとし若干酸味が苦渋味のように変わった感じで、スッキリまろやかになった感じはあるものの余韻の苦渋味が印象的です。

3日目以降は飛露喜はよりまろやかになり深みがでてきた感じで、高砂は初日以降の硬さが取れてきたようで酸味の中に旨味が乗ってきた感じでまろやかジューシーで旨いですね。

もしこの日本酒に何か食べ合わせるとしたら、飛露喜はトロやマグロなどの脂の乗ったお刺身。高砂はタコのカルパッチョや真鯛のお刺身かな。やっぱり高砂は酸味が感じられる分サッパリとした料理に合わせたいかな。対して飛露喜は甘旨味が出ている感じがあるので、けっこう何でもイケそうな感じですかね。

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福島県 廣木酒造 飛露喜 純米大吟醸

原材料名 米(国産) 米麹(国産米)

精米歩合 麹米 40% 掛米50% 山田錦100%使用

アルコール分 16度

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三重県 木屋正酒造 高砂 松喰鶴 純米大吟醸

原材料名 米(国産) 米麹(国産米)

原料米 山田錦100%

精米歩合 45%

アルコール分 16%

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初めてこのクラスの日本酒を自宅でゆっくり飲み比べたのですが、違いが感じられ面白いですね。初日~2日目は飛露喜の方が美味しいかな、と感じたのですが、3日目以降は高砂の方が好みかなとも感じました。

オールラウンドバランス感の飛露喜純米大吟醸、スッキリフルーティーな木屋正高砂純米大吟醸。どちらもなかなか普段飲みできない日本酒ですが、年に1~2回くらいはタイミングを計り飲みたい日本酒ですかね。

どうもごちそうさまでした。