埼玉県 亀甲花菱 仕込み第一号 ~クリアーでボリューミー~

みなさまこんばんは。週の真ん中水曜日いかがお過ごしでしょうか。4月から新年度となり、初々しい新入生や新社会人などを目にする機会が多くなりました。こんなコロナ渦でもこれから新たな環境で人生を歩む人々が多い季節となったんだなぁ、と感じさせます。

さて、そんな新たな環境で新しい人生を歩む人々を横目に頂く本日の一本はこちら

埼玉県 清水酒造 「亀甲花菱 仕込み第一号 純米 生原酒」です。

こちらは初めて飲む銘柄です。この亀甲花菱は以前埼玉県の狭山にある酒屋さんで見かけて気になっていたのですが、今回たまたま立ち寄った大宮の酒屋さんで見かけたので購入してきました。

埼玉県の日本酒といえば、このブログでもお馴染みの花ですね。今回は同じ埼玉県内でもTOPに花がくるのではなく、漢字4文字で三番目に花がくる亀甲”花”菱です。

この亀甲花菱は埼玉県加須市にある石数250石程度の小さな酒蔵です。多分ほぼ埼玉県内の限られた酒屋さんと都内の一部酒屋くらいにしか出荷されないような日本酒ですね。

では、さっそくいただきましょう。

グラスをまわすと、爽やかな巨峰やマスカット、若干キャラメルっぽさも。口に含むと、ややトロリとした飲み口からクリアーでボリューミーな甘旨味が広がります。微弱な酸味も感じさせつつ、余韻はスッキリとした苦酸味でやや長めにキレていきます。含み香りに濃密な柑橘っぽさをかんじさせます。2~3杯ほど飲み進めると、香りはキャラメルミントのよう。口に含むと滑らかな甘旨味に余韻の苦辛味。ん~、洗練されたクリアーさとクラシカルな余韻が入り混じり面白いですね。甘味に和三盆のような甘さを感じさせます。ん~滑らかで艶やかさもでてきますね。いや、しかしALC17度以上~18未満と、やはり生原酒らしいパワフルさがありますね。合わせる料理も選ばずに幅広くイケそうな感じですね。

2日目になると、トロリとした滑らかさに水のような軽やかさで余韻はピリリとやや甘さを感じさせつつ〆ていく感じ。意外に軽やかですね。この軽やかさとキレのギャップが面白いですね。香りはふんわりとお米の甘さを感じさせる程度でだいぶ穏やかな感じ。2~3杯飲み進めると程よく、ボディを感じさせます。あ~滑らかにふくよかなボディを感じさせつつもクリアーさを残しつつ、スッキリキレていきます。いや、やはりこの和三盆のような甘味。飲ませてくれますね。

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埼玉県 亀甲花菱 仕込み第一号 純米 生原酒

原材料名 : 米(国産)・米麹(国産米)

アルコール分 : 17度以上18度未満

精米歩合 : 60%

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埼玉県の日本酒といえば、新亀、花陽浴を筆頭に最近勢いのある彩來や五十嵐などグイグイ伸びてきている印象ですが、今回頂いた亀甲花菱はライト&メジャーな日本酒に飽きた層が好むような、モダン&クラシカルな絶妙な調和が楽しめる一本かと思いました。もしどこかの場面で、「埼玉の日本酒で面白いのある?」と聞かれたら、これって答えちゃうかな(笑)この味わいに、より酸味やガス感を効かせたら流行の酒っぽく感じかなぁ、とも思いますが、十分魅力的なお酒でした。

どうもごちそうさまでした。