福島県 冩楽 なごしざけ 2020BY ~万能?秋の食中酒~

みなさまこんばんは。週末の日曜日いかがお過ごしだったでしょうか。私の住む地域では夕方頃まで小雨が降っていましたが、夕方以降は止んできました。明日以降の天気の方も持ち直してきそうな感じですね。今日は近場をドライブしてきたのですが、道路脇のイチョウ並木が緑色から黄色へと変わっていくグラデーションが印象的でした。

さて、そんな季節の移り変わりを感じた日に頂いている一本はこちら

「冩楽 純米吟醸 なごしざけ」です。冩楽は先月、純米吟醸の備前雄町を頂いていますね。今回は毎年頂いているなごしざけです。先日フラッと酒屋さんに行き、これを目にすると「お、なごしざけ。今年はどんなんかな?」と思い、どうしても気になって手に取ってしまいます。

冩楽のなごしざけは穏やかジューシーに旨味を感じさせてくれる印象ですが、今年はどんな味わいでしょうか。

では、さっそくいただきましょう。

グラスを回すとフワリとバナナやメロン、うっすらパインのような甘爽やかな果実香。口に含むとややトロリとした飲み口から、やや硬さのある滑らかさで広がる甘旨味。余韻はスッキリとした苦酸味でスッと心地よくキレていきます。お!思いの外、冩楽らしからぬ酸味は弱くフラットな飲み心地。もう少し酸味が出てくるかな、と思ったのですが、一杯目はそこまででもないですね。甘旨味が滑らかにサラリと溶けていきます。2杯目になるとややトロリとした飲み口から微弱で繊細な酸味が顔を出し、滑らかな甘旨味と融合しスッキリと軽快なジューシーな味わいに。

昨年の冩楽のなごしざけの記事では、マグロや戻り鰹と合わせたいな~なんて書いてあったので、今年はマグロやホタテなどの刺し盛で頂きます。

まずは、マグロの上赤身から。うーん、旨いっすね。続いてホタテ。うーん、悪くはないけど、ホタテの食感が繊細過ぎるかな。お次は真鯛。お~、真鯛いいですね。やや淡泊な味わいに、なごしざけの上品な甘旨酸味が綺麗にマリアージュしていきます。

2日目になると香りは穏やかにややお米の香りがほんのりと。口に含むと柔らかな口当たりから、爽やかさとまろやかさが入り混じり、余韻の苦酸味がやや長めにキレていきます。おぉ、スッキリと爽やかに纏めてきた印象ですね。やはりいい食中酒ですね。

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福島県 冩楽 純米吟醸 なごしざけ 2020BY

原材料名 : 米(国産)米麹(国産米)

原料米 : 山形県産 羽州誉100%

精米歩合 : 50%

アルコール分 : 16度

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今年も頂きました冩楽のなごしざけ。今年は甘旨酸味穏やかにバランス良く様々な料理に合わせられるような味わいかと思わせてくれました。初日に合わせたお刺身も良かったのですが、秋刀魚の塩焼きや叉焼、焼き鳥なんかもイケそう。様々な料理とのマリアージュを楽しみたい一本かと思いました。

どうもごちそうさまでした。