山形県 十四代 純米吟醸 播州山田錦 ~桜散りゆく季節と共に~
みなさまこんばんは。週末の土曜日いかがお過ごしでしょうか。私の住む地域は日中初夏を思わせるような暖かな日差しが降り注いでいました。先週末の土曜日は所用で川越に行ってきたのですがその時はまだ桜が咲いていましたが、今日あたりは葉桜になりかけていそうですね。
さて、そんな桜の季節が終わりかけの4月第2週の週末に頂いている一本はこちら
山形県 「十四代 純米吟醸 播州山田錦」です。こちらはそこそこ行く酒屋さんで購入してきました。言わずもがな十四代。十四代は年明けに龍の落とし子の大極上生を頂いてますね。前回は4合瓶でしたが、今回の十四代は一升瓶で頂きます。
では、さっそくいただきましょう。
グラスを回すと、甘爽やかなパイナップルっぽさ。口に含むと、ややトロリとした飲み口から,微弱でフレッシュな酸耳にやや密度感のある滑らかな甘旨味。余韻はスッキリとした苦酸味でスッと鋭くキレていきます。第一印象はフレッシュ!爽やかかつ滑らかに鋭いキレ、といった塩梅。口に含んだ瞬間に咽奥へナチュラルに転がり落ちていく様相。フレッシュな酸味が柔らかく山田錦らしい甘味と旨味が上品に口の中に広がり余韻はスッと嫌みの無い苦酸味と少し甘い含み香を感じさせていきます。2~3杯飲み進めると、けっこう甘味が前に押し出される感じですね。甘味の強いフレッシュさ。うーん、俺の舌がおかしいのかな?これ、どことなくちょっと前に飲んだ花陽浴の純米吟醸を思い起こさせるのは気のせいかしら。
2日目になるとスッと香るバナナやメロンのような甘爽やかさ。口に含むとややトロリとした飲み口から滑らかにやや密度のるフルーツ感を思わせる甘旨味。余韻は鋭くスッと軽快ながらも程よく苦酸味を感じさせキレていきます。2日目にしてフレッシュな酸味は穏やかに。穏やかながらも、微弱にしっかりと爽やかさを下支えするような印象。やはりこの酸味の表出具合が絶妙ですね~。影ながら爽やかさを際立たせる存在感。その酸味にメロンやバナナを思わせるような果実味溢れる甘旨味。少し余韻の苦味が前に出てくる面もあるも、バランス感のあるフレッシュ&ジューシー。
3日目 休肝日
4日目になると香りは糖蜜やリンゴのような甘爽やかさ。口に含むとややトロリとした飲み口からフレッシュな甘旨酸味。余韻はスッキリとした軽快な苦味でスッと鋭くキレていきます。いやいやこれちょっと卑怯じゃないの?って思わせるくらいのフレッシュさと鋭いキレ味。思わず、
「くうぅ~旨んまぁ~ヤバぁ~」
と声に出てしまうほど顔がほころんでしまう旨さ。この旨さはまさにデリシャス!ですね。正直、初日2日目はそこまで飛び抜けた旨さを感じなかったのですが、開栓して4日目にして十四代生酒の本領発揮きましたね。いやぁ~たぶん甘い白砂糖のような甘味にフレッシュな酸味のバランスが本当に絶妙。この絶妙な甘味とフレッシュな酸味バランスを表現するなら、リンゴやモモ、メロンなどの甘爽やかな果実味溢れんばかりのジューシーな味わいを思わせます。
5日目になると、香りは穏やかながらほんのりとしたリンゴのような甘爽やかさ。口に含むと柔らかく繊細な口あたりから滑らかに穏やかにしっとりと広がる甘旨味。余韻はスッキリとした苦味で程よくキレていきます。いやぁ柔らかですねぇ。柔らかでいて繊細に密度感のある果実味を思わせる甘旨味。昨日よりもジューシーなデリシャス感は落ち着いたものの、爽やかさを残しつつ柔らかな密度感を楽しめます。鼻から抜ける含み香りも甘爽やかですね。
6日目になると、香りはスッと爽やかな青リンゴのよう。口に含むとややトロスッキリとした飲み口からしっとりと穏やかな甘旨味。余韻はスッキリとした優しい苦辛酸味で程よくキレていきます。だいぶフレッシュさは落ち着いてきましたね。
今日は青森県産のヒラメのえんがわと頂いています。
うんま~。ヒラメのえんがわ旨いっすね~。コリコリとした食感に脂ののった旨味。そこに流し込む十四代角新純米吟醸播州山田錦生酒!あぁ~ヤバい。この魅惑的食感。たまりませんね。
7日目はお休肝日
8日目になると甘爽やかな吟醸香。口に含むとややトロリとした飲み口から穏やかにフレッシュさを感じさせる甘旨味。余韻はスッキリと心地よく爽やかにキレていきます。穏やかながらフレッシュさとまろやかさを感じさせメロンやリンゴのようなクリアで優しい甘旨味が広がっていきます。
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十四代 角新純米吟醸 生酒
原材料名 : 米(国産)、米麹(国産米)
精米歩合 : 50%
原料米 : 兵庫県産特A地区産山田錦100%使用
アルコール分 : 15%
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十四代 角新純米吟醸およそ一週間ほどかけて楽しませてもらいました。新酒生酒だと、どうしても口開けがフレッシュで旨そうな印象が強いですが、やはり個人的には十四代の生酒は3~4日目くらいが旨味と酸味の味乗りがいい具合かな、と再度思わせてくれました。昨年飲んだおりからみも3日がかなり旨かった感じで、今回の播州山田錦も4日目がかなり良かった印象でした。
やはり一升瓶でゆっくりと味わいの変化を楽しむのは面白いですね。なかなか自宅で十四代の一升瓶をゆっくり飲める機会は少ないので、また飲める日を楽しみにしたいと思います。
どうもごちそうさまでした。
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