長野県 中乗さん はっこうさぎ ~デリケートに繊細な酸味を楽しんで~

みなさまこんばんは。ゴールデンウィークの連休いかがお過ごしでしょうか。この連休は良い天気が続いており、少し日差しが暑めですが何をするにも良い季候ですね。そんな中、私は先日長野県の木曽方面へ行ってきました。

御嶽山の中ノ湯まで行ってきたのですが今は入山規制中でしたね。湧き水を汲んで開田高原の木曽馬の里に行ったのですが青い空と雪化粧した御嶽山が綺麗でしたね。

開田高原を後にして木曽福島にある中善酒造さんに行ってきました。

ここ数年密かな人気を集めている中善酒造さん。私が訪れた時も県外であろうお客さんがポンポンとタイミング良く訪れていました。何をチョイスしようか悩んだに末選んだ一本がこちら

はっこうさぎです。広島6号酵母で醸したお酒と悩んだのですが、こちらは7号酵母で醸した一本です。ラベルがキュートですね。

では、さっそくいただきましょう。

グラスを回すとうっすらと爽やかなメロンやウリのよう。口に含むと柔らかな口当たりからフレッシュにビロードのような酸味に滑らかな甘旨味。余韻はスッキリとした苦酸味でやや長めにキレていきます。いやぁフレッシュで爽やかですね!派手すぎない繊細で控え目なジューシーさ。余韻は少しコテッとしたクラシカルな部分も見え隠れするような塩梅。あ~でもこの余韻の苦味もいいですね。酸味の爽やかさよりも苦味を強調したかのよう。

アテは石鯛のお刺身と頂きます。

うぅーん!こう来るかぁ!石鯛はやや淡泊にヤリイカのお刺身のような食感と味わい。そこにこのはっこうさぎを流し込むと繊細な酸味が優しく包み込みクリアな甘旨味と共に流し込んでくれます。いやぁ、味わいを活かさず殺さず絶妙なペアリング。石鯛の味わいを活かしきれていないといえばそれまでで、かといって石鯛の味わいを殺しているわけでもない。それこそ少し旨味の乗った中トロなんかと食べ合わせると、また違った味わいが楽しめそうですね。

2日目になると香りは穏やかにうっすらお米の蒸れたようなニュアンス。口に含むと、柔らかな口当たりから微弱なフレッシュさに滑らかな甘旨味。余韻は爽やかな酸味に程よい苦味でやや長めにキレていきます。2日目になると香りは穏やかになりつつもフレッシュさは残りつつ爽やかにバランスの良い味わいになってきてますね!爽やかな酸味とまろやかな旨味が杯を進ませてくれますね。

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はっこうさぎ

原材料名 : 米(国産)、米麹(国産米)

アルコール分 : 16度

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蔵元に行ったのは5年ぶりくらいですかね?久々に行ったら蔵元が綺麗にリニューアルされ試飲スペースも併設されていました。やはり時代ですかね。個々人が自由に情報発信できる時代において造り手の蔵元に行けばダイレクトにその想いや考えが聞け、相互にコミュニケーションがとれる世の中。そんな中で人口減少著しいこの日本において、造り手の想いが直接聞けながら購入できる場所は貴重かと思わされました。しかしこう飲んでいるとやはり中乗さんはいいですねぇ。色々と試行錯誤はあるもののやはり一歩先行く味わい。まだまだ飲み続けていきたいですね!

どうもごちそうさまでした。