山形県十四代龍の落とし子大極上生～まさに至極極上の味わい～

2022年1月7日

みなさまこんばんは。2022年１月の初めとなる週末の金曜日いかがお過ごしでしょうか。昨日、私の住む地域では、この冬初の積雪を伴う本降りの雪となりました。ふわふわとした雪が降り積もり、ちょっとした雪国のようでした。本日もまだ積雪の余韻が残る街並みでした。

さて、そんな雪化粧を纏った週末に頂いている一本はこちら

「十四代龍の落とし子大極上生」です。こちらは時々行く酒屋さんで購入してきました。十四代の生酒は昨年いただいた「おりからみ」以来ですね。

今回頂く十四代龍の落とし子大極上生は高木酒造が開発したオリジナルの酒米、龍の落とし子を使用した一本。この龍の落とし子は母系を美山錦に父系を山酒４号と掛け合わせて造られたものだそうな。裏ラベルにしっかりと書かれていますね。(以前飲んだ十四代の雪女神にも酒米の系譜が乗っていましたね。)

高木酒造自社開発米のお酒だけあって、現在他の蔵でこの酒米を使用して醸しているお酒は無いと思われる貴重な一本ですね。

ではさっそくいただきましょう。

グラスを回すと派手さのないおしとやかなバナナやメロンのような香り。口に含むとややトロリとした飲み口からフレッシュで微弱に繊細な爽やかさのある酸味から上品かつ柔らかな甘旨味。余韻はスッキリとした苦酸味で優しく心地よくキレていきます。いやぁ、さすがにこりゃ大変お上品な味わいですね。とにかくバランスがメチャクチャ良いですね。軽微な酸味に滑らかで奥行きやコクさえを感じさせるクリアーさで余韻の含みに軽薄な甘味がまたいいですね。２～３杯飲み進めると甘旨酸味が一体となりフレッシュでクリアーに繊細さを伴いつつ、どこまでも広がっていくような味わい。いや、このどこまでも伸びゆくような透明感のある甘旨酸味は本当素晴らしいですね。

２日目になると、香りは穏やか。口に含むと思わず

「んほぉおー！こりゃすげーな！」

と思わず声が漏れてしまう程の感嘆さを覚える旨さ。

ん～、いやぁ申し訳ないけど、こりゃ形容しようの無い旨さ。

いや敢えて言うなら、奥底根底から来るフレッシュさがビンビンに伸びゆく旨さ！

香りは本当に穏やか。やや極うっすらとお米の香りがする程度。口に含むとフレッシュで瑞々しい甘旨酸味が艶やかさやメロウな甘味を伴いつつ、儚く口腔の奥底へ消えて無くなります。うーん、この余韻のメロン感や乳酸チックな甘旨味がなんとも言えませんね。