高木酒造十四代槽垂れ原酒生酒　～フレッシュで爽快な十四代～

2020年2月14日

みなさまこんばんは。週末の金曜日いかがお過ごしでしょうか。本日は2/14バレンタインデーですね。バレンタインデーといえばチョコレート。美味しいチョコは本当美味しいですよね。美味しいチョコもそうですが、美味しい日本酒もいつ口に入れるか悩ましいですよね。ついつい美味しそうな日本酒が手に入ると、某レ〇コムや某〇〇〇セラーに保管したくなります。

さて、そんな保管欲を振り切り頂いている一本はこちら

「山形県高木酒造十四代槽垂れ原酒生酒」です。

この日本酒は比較的近所にある酒屋さんで購入してきました。日本酒飲みで知らぬ人はいないはずであろう、高木酒造の十四代です。

高木酒造の十四代は今年飲んだ「角新本丸」に続いて二本目ですね。スペック的に前回の角新本丸が「特別本醸造」に対し、今回は「純米吟醸酒」になります。精米歩合も角新本丸が「55%」に対し、こちらは「50%」磨きとなっていますね。前回は特本生酒に対し、今回は純米吟醸原酒生酒の槽垂れ(槽垂れとは酒槽からしたたり落ちる原酒を丁寧に瓶詰めしたもの）です。

では、さっそくいただきましょう。

グラスを回すと、マスカットやリンゴ、パインやバナナなど、いわゆる”フルーティー”な香りが優しく甘く爽やかに香ります。口に含むとややトロリとした舌触りから新酒らしいフレッシュな酸味がまとわりつき、軽やかで軽快な甘味と原酒らしいしっかりとした旨味。余韻に軽く程よい甘苦酸味を感じさせつつナチュラルにスッキリとフェードアウト。

いやー、うまいっすね。新酒らしいフレッシュな酸味が甘旨味をクリアーに感じさせつつも、しっかりとした原酒らしい飲み心地を感じさせつつも、青リンゴや初々しいバナナのようなフルーツ感溢れる含み香からの軽やかでスッと抜けるような苦酸味の余韻。

うーん、なんですかね、この魅力的な味わい。飲み口や余韻は優しくスッキリしていつつも味わいは濃醇フルーティ。味わいの”バランスが良い”とはまったく別次元の味わい。とにかく瑞々しくもクリアーで繊細でいて、滑らかにもかかわらず、原酒生酒らしいしっかりとしたお米の旨味の味わいを感じさせます。少し温度が上がると余韻にやや辛さと全体的にまるく優しい甘味を感じるようになるかな。

２日目になると立ち香は昨日よりもかなり穏やかになり、仄かにお米の香りがする程度。口に含むとトロスッキリとした口当たりから微弱な酸味からやや尖ったような甘味とふくらむような旨味、余韻に程よい苦酸味が弱く続きます。２日目は少し味にばらつきが出てきた感じ。フレッシュな酸味は爽やかさを演出するも甘味、旨味、苦味などそれぞれ誇張する印象。余韻のピリッとくる辛さも気になるかな。

３日目になると、香りは仄かなマスカット。口に含むとややトロスッキリとした飲み口から微弱な酸味が舌先に感じさせつつ滑らかでとろけるような甘美な甘味とまろやかな旨味とコク。余韻に、軽やかな苦味でスッキリとキレます。昨日よりも甘味がまろやかになり、膨らむ旨味と共に味わいもまとまってきて昨日よりも断然旨いですね。とにかく滑らかでよどみ、雑味はもちろんのこと、艶やかでシルキーに舌先を転がり落ちるような味わい。含み香に仄かに青リンゴやマスカットを連想させるフレッシュで初々しい爽快感溢れる爽やかさもまたGood。こりゃ盃が止まりませんね💦

４日目はまだ仄かなマスカットや青リンゴのような爽やかな香りが仄かに香ります。口に含むとトロスッキリとした飲み口から微弱な酸味を伴いつつブレることのないような均一性のあるようなみごとな甘旨味のバランス感。トロッとした旨味の中に感じられる清涼感。開栓４日目にしてこの味わいはさすがです。ちょっと気を許すと飲み干してしまいそうなので、本日は１合程度でキープ。

５日目になると、だいぶマスカット香は落ち着いてきたものの、軽やかに感じられます。口に含むとトロスッキリとした飲み口から昨日よりも酸味は程よく消え去り、まろやかな甘旨味が感じられ、余韻にスッキリとした苦酸味で爽やかに締めます。まとまり具合は良い感じで、余韻のスッキリドライな感じが食中酒として引き立てます。

６日目はお休み

７日目はまだ仄かなマスカット香が。口に含むと滑らかな飲み心地からとろけるようなまろやかな甘旨味。余韻にほんの微弱な苦酸味がちょこっと優しく感じられます。いや～このとろけるような甘旨味がなんとも言えません。この味わい何なんでしょうかね？酸味が落ち着き甘味が前面に出ている感じ。うーん、このくどすぎない絶妙な甘旨味。素直に旨いです。