埼玉県 花陽浴 純米吟醸 八反錦 無濾過生原酒 ~R1新酒の味わい~

みなさまこんばんは。12月最後の土曜日いかがお過ごしでしょうか。今年も残すところあと3日となりました。年内の仕事も一段落し年末年始の休暇に入った方も多いのではないでしょうか。

さて、本日の一本はこちら

埼玉県 「花陽浴 純米吟醸 八反錦 無濾過生原酒」 です。

こちらはたまに行く酒屋さんで購入してきました。花陽浴の八反錦は今年の2月に飲んでいますね。そのときは4合瓶だったのですが、今年は一升瓶でいただきます。外見のラベルは昨年と変わりありませんかね。

では、さっそくいただきましょう。

グラスを回す前からパインや蜂蜜のような華やか香り。グラスを回すとよりパイナップルや蜂蜜、リンゴのような華やかな香り。口に含むとややトロリとした飲み口から新酒らしいプチプチフレッシュで微弱な酸味からパインシロップのような甘旨味。余韻に八反錦らしいやや複雑味のある苦味と酸味で緩くフェードアウト。

おぉ!昨年よりも甘味が前に来ている感じ。昨年は苦酸味が全面にあった印象だったのですが、今年の八反錦は甘味が全面に出てきて良い味わいですね~。まさに花陽浴らしさ全開。余韻の複雑味ある苦酸味も程よく出ていて良いアクセントですね。

2日目3日目になると余韻の苦辛味が前に出てきた感じ。あ~この感じ初日のフレッシュな味わいから甘旨味が穏やかになり苦辛味が出てくる味わいの落差があります。

4日目になると香りはまだ仄かにパインやリンゴっぽい香りがうっすらとし、苦辛味は押さえられスッキリとした飲み口からメロンのような含み香を感じさせつつ、スッキリとした甘旨味からコクやとろみを感じさせつつスッキリとした苦酸味とやや舌に甘味を残した感じでフェードアウト。

5日目でもまだ仄かにパインや青リンゴのような香りが残っていますね。昨日よりも飲み口スッキリでやや甘旨味が乗りまろやかな味わいとなりつつ、微弱な苦酸味で締めていく感じ。余韻のドライな辛さがちょっと印象的ですね。

6日目以降ちょこちょこ飲んでいたのですが、意外にイケますね。2~3日は苦辛さが全面に出ていたのですが、開けてから一週間以上経った今でも程よくスッキリ甘旨味と苦酸味の味わい。初日程のジューシーさはないものの、花陽浴感は存在です。

もしこの日本酒に何か食べ合わせるかとしたら、食中に真鯛やヒラメのお刺身、食後にレーズンやドライフルーツ、もしくはレアチーズケーキなんかとも合わせたいと感じます。

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埼玉県 花陽浴 純米吟醸 八反錦 無濾過生原酒

アルコール分 16度

原材料名 米(国産) 米こうじ(国産米)

精米歩合 55%

八反錦 100%使用

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今年は一升瓶で購入したため、昨年よりは味わいの変化を楽しめたかなと思える一本でした。一升瓶をちょこちょこ飲み続けて、温度の低い状態から少し温度が上がった状態や日にちの経過まで味わいの変化を楽しめました。

花陽浴に関しては、年々人気があがりますます店頭定価購入が難しくなってきています。先日この花陽浴を購入した酒屋さんに赴いたら、皆この花陽浴を「とりあえず花陽浴だから飲んでおけ」的にカゴに入れていました。確かにこの日本酒はネットや口コミ、SNSを通し年々人気も高くなり、プレミア化している状況ですが、個人的には他にも美味しい日本酒はまだあるんじゃないかなぁ、と思ったりもします。確かにこの花陽浴は日本酒の新たな魅力を感じさせる一本&新たなすそのを広げる一本としてはとても魅力的な味わいかと思います。

個人的に甘味や酸味が効いていたり全体的なバランスの良い日本酒が好きなので、今後も定価購入できる機会があれば花陽浴は時おりブログに載せるかもしれませんけどね。

どうもごちそうさまでした。